矯正治療の流れ
1初診相談
初診相談は無料で行っています。 歯並びや噛み合わせについて、その他にもお口元についてのお悩みや疑問があればどんなことでもお気軽にご相談ください。
ご相談いただいた内容に対し、予想できる具体的な治療方法や治療費用、治療期間をご説明いたします。
2検査
無料の初診相談を行った後、当院での矯正治療をご希望される方には検査を行います。
初診検査では基本的に唾液検査、歯周ポケットの計測を行う歯周病検査、模型採取、口腔内写真撮影などを行います。 検査完了後は次の診断の準備を行うため、7〜10日ほどお時間がかかります。
3診断と治療方針の説明
大体の治療期間や治療にかかる費用については初診相談で既にお伝えしていますが、検査結果をもとにした正式な治療計画の立案を行います。
そして、患者様一人ひとりに最適な治療方法を決定し、治療費用や治療期間について改めて説明を行います。 2つ以上の治療方法がある時には、それぞれの違いについてしっかりご説明した上で患者様に選択していただく場合もあります。 患者様に治療方法・治療費用・治療期間の全てにご納得いただいてから治療を始めます。
4メンテナンスをレクチャー
カリエスリスク(虫歯のなりやすさ)や歯周病リスクについてご説明します。虫歯や歯周病を予防する方法を学んでいただき、また、歯磨きを十分に行えていないお子様に対しては歯磨き指導も行っております。
歯周病に罹患されている成人の方は、まずはかかりつけ歯科医院で歯周病の初期治療を完了させてから治療を始めます。もしもかかりつけ歯科医院がない場合は当院でご紹介することもできます。
5抜歯(必要なケースのみ)
患者様の歯並びによっては、矯正治療を行う際に抜歯の必要がある方がいらっしゃいます。
詳しくは「抜歯について」をご確認ください。
6矯正装置を装着し、歯の移動を開始
ここから本格的な矯正治療が始まります。矯正装置を装着する時の治療時間は90分を目安に考えていただければと思います。
ここで時間を十分に取ることで、治療期間全体が短縮されます。また、矯正治療が進行して仕上げのワイヤー装着を行う時にも60分ほどの治療時間を見ていただきますが、矯正装置を装着してからの1ヶ月に1回の通院の際の診療時間は15〜30分ほどで済みます。
歯磨きがきちんと出来ていないと
歯磨き指導を行うため、15~30分ほど治療時間が延びます。
歯磨きが改善されない場合には毎週通院していただく必要があります。それでも改善しない場合には矯正治療が中断となってしまうことがあります。
歯の移動について
歯の移動にはおおよそ、
抜歯なしの場合:1年〜1年半
抜歯ありの場合:2年〜2年半
の時間がかかります。
その間1ヶ月に1回、ワイヤー調整などのために通院していただきます。
7保定
歯が並んで、矯正装置を取り外してからは保定期間に入ります。保定期間とは、後戻りしないようにきれいに並んだ歯並びを安定させるためのもので、歯の位置を安定させるリテーナーと呼ばれる装置を装着します。
歯の移動にかかった期間と同程度の保定期間がかかります。保定期間中の通院は4ヶ月ごとです。 保定期間(歯の移動にかかった期間と同じくらいの期間)の通院は4ヶ月に1回ほどです。
8矯正治療完了!定期検診
保定期間が終了すれば、矯正治療は完了です。
しかし、口腔内の健康を保ち続け、ご自身の歯で80歳まで食事をしていただくためにもプロによる定期検診を受けるのがおすすめです。
矯正治療後のメンテナンス
専門のメンテナンスを歯科医院で!
歯と歯茎の間の溝や、奥歯の隅に潜むバイオフィルムはご自身で行っていただく歯磨きでは除去しにくいとされています。専門器具を使ったクリーニングを歯科医院で定期的に行わなくては、お口の中の健康維持は困難になっていくのです。
最近では、悪くなった部分や痛む部分のみを治療するのではなく、お口のメンテナンスのサポートを行う歯科医院が徐々に増加してきています。 まずは歯周病検査や唾液検査を行い、患者様一人ひとりのお口の中の虫歯リスク・歯周病リスクを把握します。そして、お口の中に溜まった歯石やバイオフィルムを除去し、初期治療をします。初期治療が終わったら、どのくらいお口の中の状態が改善されたかの検査を行いながら、担当の歯科衛生士によるバイオフィルムを除去するメンテナンスを3ヶ月〜6ヶ月ごとに受けます。
まだ日本では新しいものとされているこのような歯科医療システムに戸惑われる方も、中にはいらっしゃるかもしれません。しかし、自らの病気の情報についてしっかりと説明を受け、メンテナンスを継続していくことは歯科先進国では歯科医療の常識となっています。