あなたの歯並びの状態は?
28本の永久歯がきれいなアーチ状で生え揃い、上下の歯がしっかりと噛み合い、デコボコがない状態が「よい歯並び」です。
矯正治療によって改善する必要がある歯並びには様々な種類がありますが、その中でもよくある症例についてご紹介していきます。 ご自身が抱えている歯並びのお悩みはどのタイプに当てはまるのか、チェックしてみましょう。
歯がデコボコになっている「叢生」
- 歯がデコボコしている
- 犬歯などが飛び出している、八重歯がある
- 食べカスが歯に残りやすい気がする
歯の大きさと顎の大きさのバランスが悪いため歯の生えるスペースが足りず、歯がデコボコになったり重なって生えたりしてしまっている状態です。
歯を隅々まで磨くことが難しくなるため、虫歯・歯肉炎のリスクが高まります。歯周病にまで発展してしまうと、若くても歯を失う原因になります。
受け口「下顎前突・反対咬合」
- 顎がしゃくれている
- 口を閉じた時に上の歯列よりも下の歯列が前に出ている
- 下顎が大きい
- 咀嚼が上手にできない
- 滑舌が悪い、言葉が聞き取りにくいと言われる
噛み合わせた時に上の前歯より下の前歯が前に出た状態のことを受け口といい、遺伝的な要因が大きいと言われています。
舌を突き出したり上唇を噛んだりする癖が原因で受け口となることもあります。顎の成長バランスや永久歯の生え変わりを見ながら矯正を始める時期を見極める必要があります。
出っ歯「上顎前突」
- 上唇が上がったままになり口を閉じにくい
- 下の前歯より上の前歯が前に飛び出ている
- 無理して口を閉じようとすると口元が不自然に歪んでしまう
- 咀嚼が上手にできない
- 滑舌が悪い、言葉が聞き取りにくいと言われる
顎の成長不足、成長しすぎた上顎、前歯の角度異常、幼少期の唇を噛む癖や指しゃぶりが出っ歯になってしまう原因です。
また、発育過程で鼻の病気などがあり、口呼吸になっているお子様にもこの症状が多く見られます。
噛み合わせが深くなっている「過蓋咬合・ディープバイト」
- 噛み合わせた時に下の歯が上の歯に隠れてしまう
正常な状態の場合、上下の歯を噛み合わせた時に4分の3ほど下の歯が見えていますが、それ以上隠れてしまっている場合は噛み合わせが深くなっている過蓋咬合である可能性があります。
乳歯を早く失ったり、虫歯で奥歯を失ったりした状態を放置してしまうと、噛み合わせが深くなる原因となります。下の前歯が上顎の内側の歯茎を傷付けることで炎症を起こしてしまったり、上顎の歯茎が笑った時に見えたりします。
前歯をしっかり閉じられない「開咬・オープンバイト」
- 前歯で麺類などが噛み切れない
- 舌を前の方に突き出す癖がある
- しっかり噛み合わせても上下の前歯に隙間ができる
上下の前歯を閉じようとしても隙間ができてしまうため、食べ物を上手く噛み切れないことがあります。
滑舌が悪かったり、発音がしにくかったりすることもあります。幼少期の舌を突き出す癖、指しゃぶり、口呼吸、唇を噛む癖などが開咬の原因です。
すきっ歯「空隙歯列・正中離開」
- サ行などが上手く発音できない
- 歯と歯の間に隙間が空いている
生えてきている歯がそもそも足りないことや、歯と顎の大きさが合ってないことが原因です。
歯間に隙間があいているため発音しにくいだけでなく、見た目もよくありません。
口呼吸と歯並びの関係
歯並びの乱れは「口呼吸」と深く関係しています。
口呼吸を続けていると、心身にさまざまな悪影響を及ぼすことがわかっています。
- 花粉症、鼻炎、アトピー性皮膚炎、気管支ぜんそく、乾燥肌
- ドライマウス、口内炎、口唇ヘルペス、虫歯、歯周病、不正咬合
- いびき、睡眠時無呼吸症候群、睡眠不足
- 風邪、インフルエンザ、肺炎
- うつ病、パニック障害、倦怠感、ADHD
- 高血圧症、おねしょ、冷え症
気づいてあげて―お子様は苦しんでいます
もしお子様に歯並びの乱れを原因とする呼吸障害が起きていても、お子様自身にとってはいつものこと。
実は苦しいのに、自覚していないというケースも少なくありません。お子様に、以下のような症状はありませんか?
ご家族の方が注意して見てあげてください。
- いつも口を開けている
- 唇が乾燥しがちだ
- うつぶせ寝をする
- 寝相が悪い
- よくいびきをかく
- 歯ぎしりをするクセがある
- 食事に時間がかかる
- 硬い食べ物を避ける
- 食事のとき「クチャクチャ」と音を立てている
- 寝起きが悪い
- 目の下にクマができている
- 猫背だ/姿勢が悪い
この中に思い当たるものがある場合、お子様は実は毎日自覚なく苦しんでいるかもしれません。
当院ではお子様の矯正治療を行っています。一度お気軽にご相談ください。